【溺愛注意!】御曹司様はツンデレ秘書とイチャイチャしたい
「大丈夫。できるだけ優しくするから」
「できるだけ、ですか」
私が繰り返すと、専務が目元を細めて笑った。
「余裕がなくて、優しくできなかったら、ごめんね」
その優しい笑顔を見上げながら、私も笑って首を横に振った。
専務が優しくなかったことなんて、一度もない。
何年も前に、初めて出会ったときから、ずっと。
はじめて言葉を交わした日から、優しい専務の事が、ずっと好きだった。
私の膝を、専務の大きな手のひらが愛おしそうに柔らかく撫でた。
ぎゅっと閉じた膝を、その手が優しく開いていく。
「無理な時は、我慢しないで言ってね」
強張った私の顔を覗き込み、専務がそう言ってくれた。
コクコクと頷きながら、唇を引き結んで声をこらえる。
「ん……っ」
誰にも触れられたことのない肌の上を、専務の手が這っていると思うだけで、泣いているみたいな情けない声を漏らしてしまいそうになる。