【溺愛注意!】御曹司様はツンデレ秘書とイチャイチャしたい
「俺も朝起きて、腕の中でずっと好きだった詩乃ちゃんが寝てるのを見て、信じられないなって思うよ」
「また、そういうことを言って、人をからかわないでください」
からかってないんかいないのに。
君が俺を好きになるよりもずっと前から、詩乃ちゃんのことを意識してた。ずっと自分のものにしたいと思ってたのに。
「そうやって、距離を置かれると傷つくな」
「べ、別に距離を置いているわけでは……」
そう言って覆いかぶさり見下ろせば、彼女が真っ赤な顔でこちらを見上げていた。
「そ? いつまでたっても敬語だし、相変わらず名前で呼ぼうとしないし」
睨みながらそう言うと、真っ赤な顔が泣きそうになる。
「べ、別に呼び方なんて、相手に話しかけているのが伝わればいいんですから、ど、どう呼んだって関係ないと思います」
詩乃ちゃんは下がり眉をきゅっとひそめて、早口でそんな可愛げのないことを言う。
「ふーん」
ベッドに頬杖をつき軽く体を起こして詩乃ちゃんを睨むと、彼女は気まずそうに顔をそらした。
そして、するりとベッドから抜け出し立ち上がる。