おはよう、きみが好きです



『こんのバカ、頼むからそれ以上俺を煽んなってっ』


「あ、煽る??」



誰が……誰を??

この状況なら、あたしが……みたいだけど、自覚症状はありません。

あたし、またまたまずいことを言っちゃった??



『おい、アンタまさかの天然キャラか??』


「え、違うよ」


『自分で違うって言うヤツほど、天然なんだよ』




あたし……そういう属性無いんだけどな。

というかヤダ、天然なんて。

可愛く言えば天然、言葉変えれば天然ボケって事でしょ!?



『……本当に、泪はすごいわ』


「えっ、なに急にどうしたの??」



すごいなんて、褒めるにしても突然すぎる。

どうせ、またバカにするんだろうって身構えていると……。



『アンタの知らない一面に気づく度、俺は泪のことばっか考えてる』


「えっ……」



ーートクンッ。

まただ……また、八雲のことを考えると胸が切なく音を立てる。

ここまでくると病気だよ。


ベタだけど……好きな人のことを考えて、心臓がおかしくなる『恋の病』というやつじゃないか。



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