マ王の花嫁 
「アンナマリア様は高貴な身分をお持ちではなかったが、神々しい雰囲気があった。まるで物事の全てを見通しているような眼・・・。おまえもそれを受け継いでおる。おまえは、アンナマリア様がワシに託してくださった子じゃ。ワシのこれまでの行いを償う為にも、おまえの事は大切に育てねばならぬと自分に誓った。じゃが、おまえと共に暮らす事で、逆にワシがおまえに助けられた。ワシの傷ついた心を、おまえが癒してくれた。たくさんの愛情と、たくさんの笑顔で。ありがとう、メリッサ。ありがとう・・・」
「フィリップ・・・」

私たちは、手を取り合って泣いていた。
確かにフィリップと私には、血のつながりがない。
でも、私にとってフィリップは、育ての父親であり、大切な祖父で、家族だ。
だから私たちは、愛情という絆で、しっかり繋がっているのだ。

そうよね?母様・・・。

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