ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
久しぶり新しい命の誕生の場に一緒に居ることで考えた。


この先の私と弥生の人生。
2人だけで頑張るって、そう思ってきたけどそれって視野が狭かったんだよね。

元夫の裏切り方が酷いのもあるけど、それだけで全てに否を突きつけるのもおかしいのはわかってはいた。


でもそうでもしないとやっていけなかった。
なにより弥生との生活のためにも泣き続けるような事だけは選べなかった。

落ち着いてきたこの頃。

そろそろ先に進むって言うのもありかもしれない。


だって時間は止まらない。
進んでいくもの。
人の歩みは止まらないのだ。

だってあの時赤ちゃんだった弥生だって、もう来年には小学生になるんだ。

それだけの時間が流れたんだ。


恋愛方面だけ、私は時の歩みを止めるというかその場で足踏みさせて進ませなかった。


そんな私に弥生はさり気なく自分の意思を示していた。


あの子はまた一緒に出掛けたいと思っている。

そして、私はあの3人の穏やかな時間が嫌いじゃない。


いや、あの穏やかで優しい空間を一緒に作れるあの人の存在はとても貴重であると1度失敗してるからこそ分かってる。


思えば前の時も甘え方がわからなかった。
上手く伝えたりいろいろ出来たらまた変わっていたとは思う。


でもそれはそれ。
当時は私も若く拙かった。


そう振り替えれる今はきっと少しは成長したはず。


だから、受け入れて手を伸ばしてみても良いんじゃないかな。

そんな私も受け止めてくれる。

そんな気がするから。


この出来事をきっかけに私は内海さんと新たな関係を築いてみようと決めた。

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