ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
そうして急いで婦人科へ行くとやはり依頼人である妊婦さんは産気づいていると言う事。

このままでは早産になるがもう出産になる事は避けられる状態ではない事。

ただ、この週数では未熟児の可能性が高くここでの出産はリスクになること。
ここで出産後、速やかに赤ちゃんをNICUに搬送すべく近くの大学附属病院に簡易保育器を装備した救急車があるので、そちらを依頼する事を伝えられた。


しかしここは婦人科で分娩に際して取り上げられるのが医師しか居ない事。
何とか助産師が居れば良いのだが、とりあえずもう陣痛は止められないし、進み具合からして救急車の到着と同じくらいには産まれてしまいそうだとの見立てだった。


『先生、隣の内科にいる小林看護師は確か助産師も持っています。前の勤務先では、助産師として勤務していたと聞いてます。若いので経験は多くはないでしょうけどブランクは短いですよ!』


『隣に事情を話して来てもらってくれ!』

『残りの看護師は出産の準備をしてくれ』


『分かりました!!』


そうして出産に向けて進み始めた。

まさか彼女は助産師の資格も持っていたとは。


知らなかった。
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