ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
side航平


『葉月さん、俺は弥生ちゃんと3人のデートから一緒に居ると安らげて穏やかで暖かな気持ちになれて2人とずっと一緒に居たいと思っています。一人になるのが嫌なくらいです。
更に先日の助産師としての葉月さんを拝見して益々気持ちは強くなりました。
ぜひ結婚を前提にお付き合いしてくれませんか?』


そう切り出した

紛うことなき俺の本音。
ホントはすぐにだって結婚したいくらいだけど。
彼女と弥生ちゃんの気持ちが一番大事。
まずはお付き合いから。
でも結婚前提での事だとキチンと先を考えている事を伝える。


『私も弥生と3人で出掛けた時間が思っていたより穏やかで暖かな気持ちになれて一緒に居るのが落ち着くと言うか、一緒に居て違和感が無いというか。そんな感じで。
それに聞こえちゃったんですけど先ほど友里さんと玲奈さんと話しているのを…』


『あれも紛れもなく俺の本心です。』


『はい。それは声を聞いて分かりました。
その、私以外の人にまでそう言ってくれているっていうのが嬉しくて。
こんな気持ち久しぶりで戸惑ってるんです。
でも内海さんは信じられそうで。
えっと、弥生と一緒によろしくお願いします。』


『はい、ありがとうございます。俺の方こそよろしくお願いします。
それでは早いうちに弥生ちゃんにも話さなければいけませんね。』

『私から話しておきますよ?』


『いえ、俺からしっかりと話したいのでまた3人で会いましょう。週末はどうですか?』


『えぇ、大丈夫です。それじゃあ週末に会うことを伝えますね。』


『お願いします。それと2つお願いがあります。』


『はい、なんでしょう?』


『1つは会話で敬語使うのお互いに辞めようか?何か距離があって付き合うならこの方が良くない?』

『うーん、そうかもしれませんけど。良いんですか?』

『もちろん、俺から言ってるんだし。あともう1つは下の名前で呼んで?弥生ちゃんもこうくんって呼ぶくらいなんだから。』


『えっと、航平さん?でいいですか?』


『うん、そのうち慣れたらさんを付けずに呼んでほしいな。まぁ、そこら辺は葉月に任せるよ。』


『わ、分かりました///』


こうしてお付き合いがスタートする事になった。





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