ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
side葉月


こうしてランチに来てとうとう結婚前提の交際を申し込まれて承諾した。


だってどこまでも航平さんは真っ直ぐに思った事を伝えてくれたから。
それに彼は弥生の事も大切にしてくれる。
だからこの久しぶりの感情を私も拙いなりに伝えた。

そうして付き合う事になりお願いされたのが敬語の会話を辞めること。

そして名前を呼ぶこと。


彼はスイッチを切り替えたようにサラッと私を葉月と呼んだ。

さん付けが無くなっただけですっごくドキドキしちゃう。


そんな初心な歳でもないくせに。
でもそんな照れてる私を見て航平さんはニコニコと嬉しそうだから良いのかな。
こんな私が良いと言ってくれる彼に甘えたくなった。
航平さんなら受け止めてくれそうだから。

頑張って2人でと思ってきたし、やってきたけど。

私自身気づいてなかったけど私も私が甘えてやすらげる人を欲していたのかもしれない。

とにかくまずは週末の事を弥生に説明しなくちゃね。
弥生はなんて言うかな。

『弥生、なんて言うかしら。航平さんのことは弥生も好きみたいだけど…』

そう言うと

『弥生ちゃんに認めてもらわないとね。俺は葉月と付き合って結婚したい。結婚するって事は弥生ちゃんとも家族になるって事だから。俺は葉月が好きで愛しく思っているけど弥生ちゃんの事も可愛くて大好きなんだ。いつかこうくんからパパって呼んでもらえるようになりたいって。急いではいないけどね。』

『ありがとう。そう言ってもらえて嬉しい。
きっとその航平さんの気持ちは話せば弥生に伝わると思うわ』


そうしてランチを済ませて午後の仕事を頑張って。

家に帰宅。


ご飯もお風呂も済んでから歯磨きも終えて寝るとなった時、弥生に話すことにした。

『あのね、弥生。ママ内海さんにお付き合いしてくれませんか?って言われてね。
お受けする事にしたの。
それで土曜日また3人で会いましょうって。
どうかしら?』

そう聞くと

『ホントに!!ママ良かったね。
私も嬉しい。週末楽しみにしてるね!』

そう返されてホッと一安心した。

とりあえず一つ目の関門突破かな。
< 49 / 68 >

この作品をシェア

pagetop