ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
さっそく、デートに行こう
side航平


約束の土曜日。
今日は10時に約束をしていて今は9時50分。


葉月のアパートの下に着いたことを伝えるべく電話をする事にした。

今日は水族館に行く予定だ。
この間遊園地で弥生ちゃんと話した時遊園地もだけど水族館も行った記憶が無いと聞いて一緒に行きたいと思っていた。

それを金曜日に電話で伝えると葉月の横で聞いていたであろう弥生ちゃんの

『やったー!!水族館楽しみ!!!』

という弾んだ声がした。

行き先はどうやら喜んでもらえたみたいだ。


『もしもし、下に着いたよ。部屋まで迎えに行こうか?』

『はい、大丈夫。今日はそんなに荷物も無いから。すぐ行きますね!』


そう言って電話は切れたので、車から降りて外で待つことにする。


『こうくーん!!おはよう!!!』

という、声とともにドーンとくっついてきたのは弥生ちゃん。
『おはよう。今日も元気だね。』
くっついてきたのを抱き上げて挨拶すると


『うん、元気だよ!
でも、こうくん、この抱っこはちょっと恥ずかしいよ///』


『はは、そっかごめんね。つい弥生ちゃんが可愛くって抱っこしたくなっちゃったんだよ』


そう素直に俺の気持ちを伝えると


『私そこまで小さな子じゃないんだけど、まぁイイよ!』

そう、照れ笑いしながら許してくれた。
可愛くて仕方ない。

『航平さん、おはよう。弥生重くない?』


『おはよう、葉月。ぜんぜん重くないよ』


そんな挨拶を交わして車に乗り込み水族館に向けて出発した。


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