ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
side航平


そう弥生ちゃんの気持ちは聞けて解決したが。
2人と話し合う必要がある。


『葉月、弥生ちゃんのOKが貰えたからもう結婚までは特に問題は無いね。』

『えぇ、弥生が良いって言ってくれたからね。』


そう答えてくれたので

『そこで、これは俺からの提案なんだけど。早めに籍を入れて3人で一緒に暮らさないか?』


『え?だって知り合ってからも3ヶ月経ってないしお付き合いに至っては1週間も経ってないわよ?!』


『うん、でも俺は葉月との結婚以外は考えられない。それに弥生ちゃんの小学校入学前に籍を入れておいて一緒に住み始めた方が説明会とかもあるみたいだしいいんじゃないかと思って。
それに俺の名字で、呼ばれるのにも弥生ちゃんが慣れた方が入学後スムーズかなって思うんだけど。』

そう俺の考えを告げると


『そっか、ママとこうくんが結婚したら私は内海弥生になるんだね?呼ばれなれないと学校入っても返事出来ないかもしれない…』


『うーん、確かにその意見は間違いなさそうだけど。その前に航平さんのご両親にご挨拶に行かなきゃダメよね。』


そう返してきたのは葉月。

それでは善は急げと言うから


『じゃあさっそく帰りに寄ってこうか、実家。』

サックリ告げると


『えぇ!!!ちょっと、なにがなんでも早いわ!手土産も用意してないし、そもそも、この格好綺麗めだけど親御さんに会うような格好じゃないわ。弥生の服装もよ!』


『そんなの気にしなくていいのに。』

『そういう訳にはいかないわ!』

『じゃあ今から服買って着替えて手土産も用意して行こうか?』

そう言うと


『いや、そもそも心の準備ってものがね?』

『うん、どっちにしても行くならもう今日行っちゃおうか?』


折れない事を仄めかすと。

『服は諦めるから手土産だけは用意させてください。』

そう葉月が言ったのでこれから実家に行くことにした。

『こうくん強いなぁ。私は普段ママには勝てないけど。ママはこうくんには弱いみたいだね。』


と弥生ちゃんには言われたのだった。
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