ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
side葉月


そう弥生が呼ぶととっても嬉しそうな顔して喜んでいる航平さんのお母様。

『良いのよ!だって航平と葉月さんが結婚すれば私は弥生ちゃんのおばあちゃまですもの。』

『うん、分かった。おばあちゃまって呼ぶね!大じじも大じじで良いって言ってたし。』


子どもの柔軟性って素敵ね。

『さ!立ち話じゃ申し訳ないし主人もまだか?って待ってるのよ中に入りましょ。』

そう言ってお母様は弥生と手を繋いで歩きだした。
その後をお祖父様がついていき、私と航平さんもついていく。

『いきなり遠慮無しでびっくりしただろう?でも心配する必要ないっていった意味わかったよね?』

『うん、ここまで歓迎されると思わなかった。しかも弥生がすっごく受け入れられてて嬉しい。ちゃんと話してくれてたんだね。
航平さんありがとう。』


そう会話しつつ向かった先はこのお家の応接間であるサロンだ。
うん、洋館だから外から見て想像する以上に中もすごい。


『やぁ、はじめまして弥生ちゃん。葉月さん。
航平の父の恭平です。』

そう優しい笑顔で出迎えてくれた航平さんのお父様。

『なんか、父が大じじなんだって?詩織がおばあちゃまなら私の事はおじいちゃまって呼んでおくれ!』

そう言って弥生にニコニコしつつ手招きしている。

『うん、こうくんのお父さんだからおじいちゃまね!』

ニコニコとて招かれるまま弥生はお父様の隣に座りに行ってしまった。
やっぱりおじいちゃまや大じじ世代の方にはそこまで人見知り発揮しないみたいでホッとする。

『もう、電話してすぐ来るんだから。葉月さんも急に行く事になって驚いたでしょ?この子そういう所あって。
ごめんなさいね。さ、あなた達も座りなさい。』


『ありがとうございます。』

そう言って腰掛けた。

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