ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
side航平



女性陣の会話を聞いて返事を引き継ぐ


『そんな訳で父さん、母さん、祖父さん、葉月とは早めに入籍して近々2人には俺の部屋に引っ越してもらおうと思ってる。』

『そうね、私もそれがいいと思うわ。2人の意思と弥生ちゃんがOKならこちらは賛成こそすれ反対なんてしないわ!』

『お前がやっと結婚する気になったお相手なんだ。反対なんてする訳ない。
しかし、葉月さんはお若く見えるがこの40歳目前の息子なんかで良いのかい?』


『父さん!そこは…』


『私は26で、もうすぐ27になります。歳の差はあまり気にした事がありませんでした。航平さん素敵だから。』


『葉月、ありがとう。』

見つめ合って微笑み合うと


『2人の仲の良さそうなのも見て分かったしの。わしも賛成じゃよ。』



『じゃあ、これ証人欄の記入お願いします。』


そう言って差し出した婚姻届。

これにはさすがの葉月も目を見開いた。

『航平さん、いつ用意してたんです?』


『実は葉月に一目惚れしてすぐに持ってはいたんだよ。』


『えぇ!!!本当ですか?』


かなり驚いてるけど、まぁ仕方ないかな。
この人と結婚したいと思ってたし。
葉月を逃すつもりも無かったしね。


『まぁ、良かろう。ほら書いたぞ!』

『ありがとう、父さん。』

『もう1人の証人欄はどうするんじゃ?』

そう祖父さんが、聞いてきた。

『葉月もお世話になってるから渉にお願いしようと思ってる。お願いがてら結婚する事を報告するよ。』

『そうか、渉君と美春ちゃんによろしくのぅ。』


『分かったよ。』


祖父さんにとっては、渉と美春もよく遊びに来ていたので孫同然の扱いだ。
つまり双子姉妹はひ孫みたいな感じで可愛いがってるが。
この結婚でひ孫が増える。
しかも、女の子なのでホクホクと喜んでいるのがわかる。
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