媚薬と私

自宅に着いたのは、24時を過ぎていた。


妻は当然、寝ていた。


僕は妻に対して、罪悪感を少し感じていた。


単なる元部下と飲んだだけだと、自分の心に言い聞かせても、妻にはその事を言わなかった現実がある。


何も無いなら、隠さなくてもいいのだが、妻に説明するのも面倒くさかった。


もし、今度由紀子と飲みに行く時は、妻に言おう。


今あるこの家庭を壊したくは無かった。


男は本当にズルい生き物だ・・。
< 29 / 41 >

この作品をシェア

pagetop