最後の恋
その後、直ぐ本を借りにきた生徒によって私たちの会話はそこで完全に途切れた。


その後も一ノ瀬君との会話はほとんどなかった。


それは私が彼と交代でランチ休憩に入ったこともあったけど、それだけが理由ではなかった。


機嫌が悪くなったというよりは、何か考え事でもしているのか一ノ瀬君が難しい顔をしていたから。


その後、お弁当を食べ終え一ノ瀬君の隣の席に戻っても話しかけづらくて、結局事務的な会話しかできなかった。


その日は、教室に戻っても午後はずっとそんな感じでモヤモヤとした感情に包まれていた。


何で、急に何も話さなくなったのか私には見当もつかなかった。


私の話を聞いているうちに、引っ越して今はこの街にいない紫乃の事でも思い出したのだろうか?


一ノ瀬君と紫乃は幼馴染でもあったから…。


それ位しか思い当たる原因はなかった。
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