幸せになってもいいですか?


明日、久慈くんと話す場を設けてある
だから話すなら今ではなく
明日にしてほしい


『明日にしましょう』


「あいつ、ですか?」


それでも話を進めようとする久慈くん
時計を見れば
始業時間の5分前だ
こんなことをしている場合では無い


『久慈くん、話しは明日』


「紗枝さんっ」


絶対引こうとしない久慈くん
困り果てていると
久慈、と厳しい声が聞こえてきた

視線を向けると
秘書長が仁王立ちをしていた
あたりまえだが、怒っている


「常務がお待ちだ。東雲さんも早くデスクに行きなさい」


今日は明らかに機嫌が悪い秘書長
私たちは逃げるように
その場を立ち去った

でも正直、助かった

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