もう一度、あなたに恋していいですか
そして次の日の放課後。
私は携帯を開いて昴にメッセージを打つ。

”ごめんなさい。委員会会議があるのを忘れてて、行けそうもないわ”

そう打って送信ボタンを押す。
そして携帯を置いて深いため息をつく。

これで何か進展するかしら。

それから一時間ほど経ったとき、昴は教室で美々とふたりきりになった。
私は教室の外の廊下からこっそりと覗いてみる。

「美々、一緒に帰ろうぜ」

昴がそう話しかける。

「あー…ごめん!今日はちょっと。また明日一緒に帰ろう」

今日も保健室に行くつもりだったのね。
相当西條先生を信頼しているようだ。

「…また保健室にいくのか」

「え…」

「また西條のところ行くのか」

昴、いきなり切り出したわね。
攻めてるわ。

「なんで知ってるの」

「この前部活で転んで膝擦りむいたから、保健室に行ったんだ。ドアの前まで行ったときに声が聞こえた。美々と西條の声が」

私から聞いたなんて言えないわよね。
まあまあの理由だけど、適当に誤魔化してくれたようね。

「仲良かったんだな、西條と。接点なさそうだったから意外だった」

「…まあ」

美々は昴の問いかけに口ごもる。

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