もう一度、あなたに恋していいですか
12時46分。
仕事も一段落して、外にお昼御飯を食べに行こうと席をたつ。
12時台はどこへいっても混んでいるので、私はいつも13時前頃にごはんへ向かう。

「お昼休憩行ってきまーす」

そう告げてオフィスを出る。

今日もいつものカフェでサンドウィッチ食べようかな。
あとカフェラテも。

そんなことを考えていると、後ろから肩をたたかれる。

「松岡さん」

大好きな低い声にドキンと胸がはねあがる。
この声に名前を呼ばれたら、もう何も考えられなくなる。
私、声フェチかもしれない。

「あ、東さん…」

「俺も今から昼なんだ。一緒に食べに行こうか。奢るよ」

圭介さんと一緒にお昼ご飯!
会社にいるときに一緒にご飯を食べに行ったのは、私が新入社員のとき以来だ。
嬉しい。

「はい…っ」

昨日ドタキャンされたことなんてどうでも良くなるくらい嬉しい。
私って、単純。
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