いつでも隣にいるはずなのに。side1
悲しいが、しゅうと別れて各教室へ向かう。



新しいクラス。



しゅうがいないだけで、こんなに変わるんだ。






実感した。寂しい。





私これから、やっていけるかなぁ。






「りみーー」




「はぁ……」





「りみーー!」




「はぁーーーー。」





「こりゃ、重症だわ」と涼が呆れながら笑う。





「ちょっと!さっきから人が名前読んでるのに!なにその返事は?!」




「あっ、ご、ごめん!」



やばい。私相当落ち込んでる。




「あのね。いくら、しゅうと別れたからってこんなに落ち込んでたらあんたこれからどーするの?」



「……。」




「しゅうはいないけど、あたしだって涼だっているんだから、ちょっとは喜びなさいよ!」




そうだよね…。こんなんじゃ、ダメだよね。



「そうだよね!しゅうとは家も隣だし、登下校だって一緒にできるんだから!!」




「「うんうん」」




優しい2人が、笑顔でうなずく。
< 8 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop