日常に、ほんの少しの恋を添えて
私が言っていることなんて、無理矢理取って付けたような理由。
専務がそういうことで女性を選んだりするような人ではないことは、私だってわかっている。だけどやっぱり、勇気がないんです、新見さん……
私が黙り込むと、サンドイッチを食べてから、再び新見さんが口を開く。
「私は長谷川さんと専務がうまくいくといいなって思ってる。専務にはいい恋して、幸せになってほしいの」
言い終えると新見さんはニッコリと微笑んだ。
彼女を見ているとどうしてこんなに専務の幸せを願うのだろうという素朴な疑問が湧いた。
「あの、新見さんはどうしてそんなに専務のことを……」
「ん? ああ、さっきも言ったけど私が一人だったら絶対惚れたっていうのもあるし、私が今の旦那との結婚悩んでた時に背中を押してくれたのが専務だったの」
「そうなんですか! なんで結婚悩んで……」
困ったような顔をして、新見さんは紅茶を一口飲み、少し恥ずかしそうに話を続けた。
「私の旦那っていうのが商社マンでさ。付き合いだしたときはこっちにいたんだけど、一年後くらいに海外赴任決まっちゃって。で、その時ちょうど私が湊専務を担当することになって、私どうしても仕事辞めたくなくて彼からのプロポーズ断っちゃったのね」
「え」
専務がそういうことで女性を選んだりするような人ではないことは、私だってわかっている。だけどやっぱり、勇気がないんです、新見さん……
私が黙り込むと、サンドイッチを食べてから、再び新見さんが口を開く。
「私は長谷川さんと専務がうまくいくといいなって思ってる。専務にはいい恋して、幸せになってほしいの」
言い終えると新見さんはニッコリと微笑んだ。
彼女を見ているとどうしてこんなに専務の幸せを願うのだろうという素朴な疑問が湧いた。
「あの、新見さんはどうしてそんなに専務のことを……」
「ん? ああ、さっきも言ったけど私が一人だったら絶対惚れたっていうのもあるし、私が今の旦那との結婚悩んでた時に背中を押してくれたのが専務だったの」
「そうなんですか! なんで結婚悩んで……」
困ったような顔をして、新見さんは紅茶を一口飲み、少し恥ずかしそうに話を続けた。
「私の旦那っていうのが商社マンでさ。付き合いだしたときはこっちにいたんだけど、一年後くらいに海外赴任決まっちゃって。で、その時ちょうど私が湊専務を担当することになって、私どうしても仕事辞めたくなくて彼からのプロポーズ断っちゃったのね」
「え」