日常に、ほんの少しの恋を添えて
ちょっとそんなことを思ったけども、でも会社に戻らなくていいのならそれはそれでありがたい。
寝室から物音が聞こえてこないところから察すると、専務は多分寝ている。
今のうちにできることしておかなければ、とまずおかゆから作ることにした。
数十分後。
出来上がったおかゆとお茶を持って専務の寝室のドアをノックすると、中から「はい」とすぐに返事が返って来た。
起きてたのかな。
静かにドアを開けると、ベッドに座った状態でパソコンを操作している専務がいた。
「あっ!! 寝なかったんですか?」
あんなに寝てください、って言ったのに。とやや咎めるような強い口調で聞き返すと、専務はいかにも「ヤバい」と言いたげに表情を強張らせる。
「先にどうしてもやっておきたいものが……」
「寝なきゃ治るものも治らないですよ? これおかゆです。専務どんなのが好きかよくわからなかったのでシンプルな梅のおかゆですけど……あとよろしければ溜まってる洗濯物とか、洗濯しましょうか」
見ちゃいけない、と分かってはいたもののちょっと気になって洗面所を覗いたら、結構洗濯物が溜まってたんだよね。
すると専務が一瞬真顔になった。そしてあからさまにがっくりと肩を落とした。
寝室から物音が聞こえてこないところから察すると、専務は多分寝ている。
今のうちにできることしておかなければ、とまずおかゆから作ることにした。
数十分後。
出来上がったおかゆとお茶を持って専務の寝室のドアをノックすると、中から「はい」とすぐに返事が返って来た。
起きてたのかな。
静かにドアを開けると、ベッドに座った状態でパソコンを操作している専務がいた。
「あっ!! 寝なかったんですか?」
あんなに寝てください、って言ったのに。とやや咎めるような強い口調で聞き返すと、専務はいかにも「ヤバい」と言いたげに表情を強張らせる。
「先にどうしてもやっておきたいものが……」
「寝なきゃ治るものも治らないですよ? これおかゆです。専務どんなのが好きかよくわからなかったのでシンプルな梅のおかゆですけど……あとよろしければ溜まってる洗濯物とか、洗濯しましょうか」
見ちゃいけない、と分かってはいたもののちょっと気になって洗面所を覗いたら、結構洗濯物が溜まってたんだよね。
すると専務が一瞬真顔になった。そしてあからさまにがっくりと肩を落とした。