日常に、ほんの少しの恋を添えて
「はい。まあ……恋愛は、したくなったらすればいいんじゃないでしょうか。それより専務は何も考えず、早く風邪を治すことだけ考えていればいいんです。さ、眠ってください!」
私が言いながら専務の布団をポンポンと叩くと、堪えきれない、といった様子で専務が噴き出した。
「ぶっ……! 長谷川、お前お母さんみたいだな」
「……いいから、寝て! ……ください!!」
「はいはい」
専務が布団に潜り、横になったのを確認してから私は一旦部屋を出る。しばらくしてから枕元に置いておく水と冷却シートの替えを持って再び寝室に戻ると、専務が眠そうに微睡んでいた。
そうっと枕元に持ってきたものを置いて、立ち去ろうとすると、
「長谷川」
専務の声が私を呼び止めた。
「はい」
「ごめんな、こんな遅くまで……もう帰っていいぞと言いたいところなんだけど」
確かにもう夜だ。勤務時間はとっくに終了している。ほんとなら帰るべきなんだろうけど……
「……お前がいると、安心するんだよな……」
目の辺りに手を当てているので、専務の顔は見ることができない。だけど……私にはちょっと照れているようにも見えてしまい、そんなことを言う専務を可愛いと思ってしまった。
やばい、顔が緩む。
「ありがとうございます。じゃあ、まだいます。何かあったらスマホにワンギリでもいいんで、呼んでください」
「ありがとな……もしよければ泊っていけよ。バスルームも自由に使っていいから」
「はい。お言葉に甘えます」
軽く頭を下げてから専務に背を向けた、その時。
「長谷川」
再度声をかけられ、今度は何だろう、と何気なく振り返る。
私が言いながら専務の布団をポンポンと叩くと、堪えきれない、といった様子で専務が噴き出した。
「ぶっ……! 長谷川、お前お母さんみたいだな」
「……いいから、寝て! ……ください!!」
「はいはい」
専務が布団に潜り、横になったのを確認してから私は一旦部屋を出る。しばらくしてから枕元に置いておく水と冷却シートの替えを持って再び寝室に戻ると、専務が眠そうに微睡んでいた。
そうっと枕元に持ってきたものを置いて、立ち去ろうとすると、
「長谷川」
専務の声が私を呼び止めた。
「はい」
「ごめんな、こんな遅くまで……もう帰っていいぞと言いたいところなんだけど」
確かにもう夜だ。勤務時間はとっくに終了している。ほんとなら帰るべきなんだろうけど……
「……お前がいると、安心するんだよな……」
目の辺りに手を当てているので、専務の顔は見ることができない。だけど……私にはちょっと照れているようにも見えてしまい、そんなことを言う専務を可愛いと思ってしまった。
やばい、顔が緩む。
「ありがとうございます。じゃあ、まだいます。何かあったらスマホにワンギリでもいいんで、呼んでください」
「ありがとな……もしよければ泊っていけよ。バスルームも自由に使っていいから」
「はい。お言葉に甘えます」
軽く頭を下げてから専務に背を向けた、その時。
「長谷川」
再度声をかけられ、今度は何だろう、と何気なく振り返る。