日常に、ほんの少しの恋を添えて
「いらっしゃいませ~」
店頭で商品のワッフルメーカーを使用してワッフルを焼きながら、女性の店員さんがにこやかに声をかける。がしかし、視線は明らかに専務の方に向いている。
――ま、そりゃそうだよね……
「しかし、さほど広くもないスペースにすごい数のグッズが並んでるんだな……こんなにあるのか」
やはりこういった店には来ないようで、店の中を興味津々な様子で見まわす専務。
「そうなんですよ。今多いんですから。ホラ、これなんかお芋を入れて火にかけるだけで美味しい石焼芋が作れてしまうお鍋です。ガスレンジ使用ですが」
「なに。すごいなそれは。でも残念ながら俺は石焼芋を食べない」
「……まあ、芋は女性の方が好んで食べますよね……鍋じゃなくても、この専用のアルミホイルを使うと普通に焼くよりおいしくなるっていうのもあります。まあ、余談です」
それよりももっと専務が喜びそうなものってないかなーと、目を凝らしてグッズを見ていたら、隣にいる専務が「ふっ」と笑い出した。
「……なんですか? 私何かおかしいこと言いましたっけ?」
「いや、何をいったとかそういうことじゃないんだが……長谷川は今まで俺の近くにいなかったタイプの女性だなって……」
「? 仰ってる意味がよく分かりませんが」
ニヤニヤ笑う専務をちらっと見てから、私は再びキッチン雑貨に視線を戻す。
店頭で商品のワッフルメーカーを使用してワッフルを焼きながら、女性の店員さんがにこやかに声をかける。がしかし、視線は明らかに専務の方に向いている。
――ま、そりゃそうだよね……
「しかし、さほど広くもないスペースにすごい数のグッズが並んでるんだな……こんなにあるのか」
やはりこういった店には来ないようで、店の中を興味津々な様子で見まわす専務。
「そうなんですよ。今多いんですから。ホラ、これなんかお芋を入れて火にかけるだけで美味しい石焼芋が作れてしまうお鍋です。ガスレンジ使用ですが」
「なに。すごいなそれは。でも残念ながら俺は石焼芋を食べない」
「……まあ、芋は女性の方が好んで食べますよね……鍋じゃなくても、この専用のアルミホイルを使うと普通に焼くよりおいしくなるっていうのもあります。まあ、余談です」
それよりももっと専務が喜びそうなものってないかなーと、目を凝らしてグッズを見ていたら、隣にいる専務が「ふっ」と笑い出した。
「……なんですか? 私何かおかしいこと言いましたっけ?」
「いや、何をいったとかそういうことじゃないんだが……長谷川は今まで俺の近くにいなかったタイプの女性だなって……」
「? 仰ってる意味がよく分かりませんが」
ニヤニヤ笑う専務をちらっと見てから、私は再びキッチン雑貨に視線を戻す。