日常に、ほんの少しの恋を添えて
「よう、湊! また会ったな」
「おまえ、なんでこんなところに!」
近づいてきたのは、まさかの小動さんだった。ブラックのカットソーにはサングラスを引っかけ、ボトムスはストレートのブルーデニム。スタイルはよく見えるがいかんせん、チャラさが際立つ。
しかしなぜここでこの人にまで遭遇するのかと、私はちょっと困惑した。
彼は私たちの近くまで来て、私の姿を確認するとニヤッと意味深に笑う。
「志緒ちゃんじゃん。なーんだ、やっぱり二人付き合ってたのか」
「だから、付き合ってねえよ。たまたま会ったから、買い物付き合ってもらってるだけだ」
あからさまにムッとした専務が、やけに冷たく突き放すように小動さんに説明する。
そんな専務に小動さんは動じることなくまだニコニコ微笑んでいる。
「つめてえな。照れなくたっていいじゃん。せっかくの休日なんだし、デートしたくなるよな。俺もなんだ。今彼女が隣で買い物中」
小動さんの言葉に、わずかだけど専務がぴく、と反応したのを私は見逃さなかった。
それと同時にこの瞬間、何故か専務が私の手をぎゅ、と握ったので、私は驚いて飛び上がりそうになるのを必死で堪えた。
「おい、買いたいものはそれで全部か」
専務が私の手にしている買い物かごをちら、と覗き見る。
買うつもりだった商品は店に入ってすぐにかごに入れてあったので、「はい」と私が頷くと専務はレジに向かって歩き出した。
「おまえ、なんでこんなところに!」
近づいてきたのは、まさかの小動さんだった。ブラックのカットソーにはサングラスを引っかけ、ボトムスはストレートのブルーデニム。スタイルはよく見えるがいかんせん、チャラさが際立つ。
しかしなぜここでこの人にまで遭遇するのかと、私はちょっと困惑した。
彼は私たちの近くまで来て、私の姿を確認するとニヤッと意味深に笑う。
「志緒ちゃんじゃん。なーんだ、やっぱり二人付き合ってたのか」
「だから、付き合ってねえよ。たまたま会ったから、買い物付き合ってもらってるだけだ」
あからさまにムッとした専務が、やけに冷たく突き放すように小動さんに説明する。
そんな専務に小動さんは動じることなくまだニコニコ微笑んでいる。
「つめてえな。照れなくたっていいじゃん。せっかくの休日なんだし、デートしたくなるよな。俺もなんだ。今彼女が隣で買い物中」
小動さんの言葉に、わずかだけど専務がぴく、と反応したのを私は見逃さなかった。
それと同時にこの瞬間、何故か専務が私の手をぎゅ、と握ったので、私は驚いて飛び上がりそうになるのを必死で堪えた。
「おい、買いたいものはそれで全部か」
専務が私の手にしている買い物かごをちら、と覗き見る。
買うつもりだった商品は店に入ってすぐにかごに入れてあったので、「はい」と私が頷くと専務はレジに向かって歩き出した。