エリート御曹司とお見合い恋愛!?
私はなんだか、倉木さんを直視できず、わざとらしく窓の外に必死に視線を送った。
「余計に気を遣わせちゃってごめんね」
すると突然、倉木さんの口から謝罪の言葉が出たので、私は虚を衝かれた。
「いえ、そんな。謝らないでください。慣れてなくて、緊張しちゃって。でも夜景、すごく素敵で、こんなところ、きっと倉木さんに連れてきてもらえなかったら、人生で訪れる機会なんてなかったでしょうし」
「そんな大袈裟な。旦那さんになる人に連れて行ってもらいなよ」
なんの気なしに紡がれた言葉に私はグラスを持つ手が震えた。一瞬、言葉に詰まって、視点が定まらなくなる。
「そう、です、ね」
切れ切れに返して私は奥歯を噛みしめた。お見合いは再来週末に迫っていた。気づけば倉木さんとの、この付き合いも終わりが見えている。
いや、最初から見えていたのだ。期間も決まっていて、お互いに本気にならない仕事としての付き合い。だから、こうして上手くいっているのだ。
「高雅?」
なにか言葉を続けなければ、と思ったところで、落ち着いた男性の声が突然、降ってきた。私も倉木さんもそちらに顔を向けると、倉木さんと同年代の男性が女性を連れてこちらに視線を送っている。
上質そうなスーツと、それを着こなせるだけの背の高さが目を引く。目力がある大きな瞳は倉木さんと違い、どこか甘みのある印象だ。前髪は横に流して、もみあげと襟足を刈り上げてすっきりとまとめている。
なんだかオーラが違う人と思った。なにより、どこかで見たことがある気がする。
「余計に気を遣わせちゃってごめんね」
すると突然、倉木さんの口から謝罪の言葉が出たので、私は虚を衝かれた。
「いえ、そんな。謝らないでください。慣れてなくて、緊張しちゃって。でも夜景、すごく素敵で、こんなところ、きっと倉木さんに連れてきてもらえなかったら、人生で訪れる機会なんてなかったでしょうし」
「そんな大袈裟な。旦那さんになる人に連れて行ってもらいなよ」
なんの気なしに紡がれた言葉に私はグラスを持つ手が震えた。一瞬、言葉に詰まって、視点が定まらなくなる。
「そう、です、ね」
切れ切れに返して私は奥歯を噛みしめた。お見合いは再来週末に迫っていた。気づけば倉木さんとの、この付き合いも終わりが見えている。
いや、最初から見えていたのだ。期間も決まっていて、お互いに本気にならない仕事としての付き合い。だから、こうして上手くいっているのだ。
「高雅?」
なにか言葉を続けなければ、と思ったところで、落ち着いた男性の声が突然、降ってきた。私も倉木さんもそちらに顔を向けると、倉木さんと同年代の男性が女性を連れてこちらに視線を送っている。
上質そうなスーツと、それを着こなせるだけの背の高さが目を引く。目力がある大きな瞳は倉木さんと違い、どこか甘みのある印象だ。前髪は横に流して、もみあげと襟足を刈り上げてすっきりとまとめている。
なんだかオーラが違う人と思った。なにより、どこかで見たことがある気がする。