エリート御曹司とお見合い恋愛!?
「お母さん、私、どうしてもお見合いしないといけないかな?」
『あなた、なに言ってるの!?』
案の定、母からは非難めいた声が上がる。心臓がバクバクと音を立てているのを意識しないように私は続けた。
「あの、私みたいな未熟な人間が、結婚なんてまだ……」
『逆でしょ。あなたみたいな未熟な人間は、若さしか取り柄がないんだから、早く結婚した方がいいのよ。いいじゃない、べつにたいした仕事でもないんだから』
「そんなことっ!」
反射的に声を荒げる。そのことに電話の向こうで母は少しだけ驚いたような素振りを見せた。だからか、わざとらしく咳払いひとつして、言いたいことを続けてくる。
『いいわね、お父さんの知り合いの息子さんだから、ちゃんとしてる人よ? あなたには勿体ないくらい。だから、必ず相手の方に気に入られるようにしなさい。あなたの幸せのためでもあるのよ』
まだまだ続けてくる母の言葉を聞き流し、私は電話を切った。かけ直されないように電源を落とす。
そして力なく私はソファに身を投げた。ワンピースが皺になることも気にしない。どうせお見合いには着ていかない服だ。
お見合いをする人は、どんな人なんだろうか。私のことを気に入ってもらえるのだろうか、私はその人のことを好きになれるのだろうか。そもそもこの結婚に、好きとか、そういう恋愛感情自体、求めることが間違いなのか。
『あなた、なに言ってるの!?』
案の定、母からは非難めいた声が上がる。心臓がバクバクと音を立てているのを意識しないように私は続けた。
「あの、私みたいな未熟な人間が、結婚なんてまだ……」
『逆でしょ。あなたみたいな未熟な人間は、若さしか取り柄がないんだから、早く結婚した方がいいのよ。いいじゃない、べつにたいした仕事でもないんだから』
「そんなことっ!」
反射的に声を荒げる。そのことに電話の向こうで母は少しだけ驚いたような素振りを見せた。だからか、わざとらしく咳払いひとつして、言いたいことを続けてくる。
『いいわね、お父さんの知り合いの息子さんだから、ちゃんとしてる人よ? あなたには勿体ないくらい。だから、必ず相手の方に気に入られるようにしなさい。あなたの幸せのためでもあるのよ』
まだまだ続けてくる母の言葉を聞き流し、私は電話を切った。かけ直されないように電源を落とす。
そして力なく私はソファに身を投げた。ワンピースが皺になることも気にしない。どうせお見合いには着ていかない服だ。
お見合いをする人は、どんな人なんだろうか。私のことを気に入ってもらえるのだろうか、私はその人のことを好きになれるのだろうか。そもそもこの結婚に、好きとか、そういう恋愛感情自体、求めることが間違いなのか。