おはようからおやすみまで蕩けさせて
ペコンと頭を下げて向きを変えた途端フラッとする。
それを見て窺うように顔を覗かした天宮さんを眺め、ニターとしまりのない笑みを浮かべた。
「……大好きです」
これは酔った上での戯言。
だから信じてくれなくてもいい。
「結実…」
彼の顔が真面目になった。
それが記憶に残る最後の表情だった………。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(あたた…)
ふと目覚めると辺りの雰囲気が暗い。
まだ夜中なんだと思い、枕元のケータイを探る。
(あれ…ケータイが見つからない……)
いつも寝る前には必ず枕元の左側に置いてるはずなのに指に触れない。
もしかして右側に置いて寝たのかな…と思い、寝返りを打って指先を動かした。
ゴソゴソとまずは枕の下に手を突っ込む。
どうにもぶつからないけど何処に行った?と指先を伸ばす。
(……ん?)
何だか柔らかいものに触れた。
毛の様な感触。
ペットも飼ってない筈なのに何だこれ。
目を開けようとして必死で瞼を開こうとするけどくっ付いて離れない。
頭痛がする所為か、瞼が思うように動かせない。
(まずい……昨夜飲み過ぎた?)
シャンパンを二杯飲んだ後、天宮さんの奢りだと思うから酎ハイも何杯か飲んだっけ。
(その所為かな……頭も体も重ダルい……)
それを見て窺うように顔を覗かした天宮さんを眺め、ニターとしまりのない笑みを浮かべた。
「……大好きです」
これは酔った上での戯言。
だから信じてくれなくてもいい。
「結実…」
彼の顔が真面目になった。
それが記憶に残る最後の表情だった………。
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(あたた…)
ふと目覚めると辺りの雰囲気が暗い。
まだ夜中なんだと思い、枕元のケータイを探る。
(あれ…ケータイが見つからない……)
いつも寝る前には必ず枕元の左側に置いてるはずなのに指に触れない。
もしかして右側に置いて寝たのかな…と思い、寝返りを打って指先を動かした。
ゴソゴソとまずは枕の下に手を突っ込む。
どうにもぶつからないけど何処に行った?と指先を伸ばす。
(……ん?)
何だか柔らかいものに触れた。
毛の様な感触。
ペットも飼ってない筈なのに何だこれ。
目を開けようとして必死で瞼を開こうとするけどくっ付いて離れない。
頭痛がする所為か、瞼が思うように動かせない。
(まずい……昨夜飲み過ぎた?)
シャンパンを二杯飲んだ後、天宮さんの奢りだと思うから酎ハイも何杯か飲んだっけ。
(その所為かな……頭も体も重ダルい……)