雨の日は君と。~先輩の香り~《続編》




「…それで、たまご焼きくれないの?」


李月君が私のたまご焼きを
じっと見つめてる

うぅ…
今日は李月君がすごく可愛く見える…


「どうぞどうぞ!」

私は李月君の方へお弁当箱を差し出す
でもたまご焼きを取らない李月君。

…どうしたんだろ?

不思議に思って李月君を見ると
李月君は私のことを見ていた


「…早くちょうだい」


え、だから目の前に…

「涼には『あ~ん』ってしたのに、
 俺にはしてくれないの?」


まっすぐ私を見つめる李月君

さっきまでなら普通にしていたと
思うけど、何か間接キスって意識すると
やりにくいというか…





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