【完】君しか見えない
綺麗なミルクティー色の髪を、優しく撫でるように拭いていく。
楓くんの髪は、思わず羨ましいと思ってしまうほどに、繊細で。
黒髪も好きだったけど、今の色も好きだなぁ。
こうして髪を拭いてやっていると、母性本能をくすぐられる。
私の手に身を委ねるように、されるがままになっている楓くんは、なんだか可愛い。
サイズは違うけど、子犬みたい。
ほっこりしていると、水に濡れた髪と長い睫毛がいつにも増して色っぽくて、そのギャップにまたドキドキさせられてしまう。