【完】もう一度、キミのとなりで。
やっとのことで電車から降りると、外はさらに暗くなっていた。
「うっわー、外涼しい!」
碧空くんはさっきまで蒸し暑い電車の中にいたせいか、ようやく外に出られたとでも言わんばかりに両手を上げて伸びをしている。
確かにギュウギュウの車内は本当に暑かったし、息苦しいくらいだった。
だけど、私にとってはそれよりも、碧空くんにずっと密着していたことのほうが一大事で。
いまだに鼓動がおさまる気配がない。
だって、まるで抱きしめられているみたいだったから。
あんなのただのアクシデントだし、碧空くんにとってはべつに、なんでもないことのはずなのに、私ったら一人で動揺しすぎだよね……。