【完】もう一度、キミのとなりで。

『はははっ。でもずっと寝てて、今起きたばっかだし大丈夫だよ』


「でもっ……」


『蛍ともうちょっと話したい』


「えっ……」


『一人で暇だったし。なんか、電話するの久しぶりだよな』


そんなふうに言われると、なんだかまた懐かしい気持ちがこみ上げてくる。だけどちょっぴり切なくもなって。


そういえば、付き合ってた頃は、碧空くんからよく電話をかけてくれたなぁって思い出した。


「そ、そうだね。

あの……やっぱり一人なんだ」


『うん。親仕事だから』


「大丈夫?食べるものとか……」


『あー、大丈夫。あんま食欲ないし、たぶん冷蔵庫になんかあると思う』


「えっ。何も食べてないの?」


『うん』


「うそっ!ちょっとでも何か食べたほうがいいよ。ほら、ゼリーとか」


『あ、ゼリーいいな。ゼリーなら食えそう』


「あと、水分もちゃんと取ってね!」


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