【完】もう一度、キミのとなりで。

――ピーンポーン。


インターホンのボタンをそっと押してみる。


すると、意外にもすぐに応答してくれた。


『……はい』


かすれた碧空くんの声。起きてたのかな?


「あ、あのっ!えーっと……」


だけど、急に恥ずかしくなってしまった私は、すぐに名乗ることができなくて。


まったく、何やってるんだろう。


「差し入れ置いておくから食べて下さい」って言わなくちゃ。


そんな時、いきなり玄関のドアがガチャッと開いた。


「……ほた、る?」


現れたのは、Tシャツにハーフパンツ姿の碧空くん。


「あっ……!」


わざわざ出てきてくれたんだ。


「マジ?来てくれたの……?」


碧空くんは私の姿を見て酷く驚いている。


そりゃそうだよね。まさか家まで来るなんて思わないよね。


だから私は慌ててドアへと駆け寄っていった。


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