【完】もう一度、キミのとなりで。
飾ってあるのは、中学のサッカー部の記念写真。
中学二年生の夏、碧空くんたちが市の大会で見事優勝を果たした時のものだ。
トロフィーを持った先輩たちの横に並んで映っている彼の姿を見ると、懐かしい気持ちでいっぱいになる。
この試合、私も応援に行ったんだっけ。付き合いはじめたばかりの頃だったから。
「あぁ、それな。うちの部が優勝した時の。覚えてる?」
「うん、覚えてるよ」
「蛍も見に来てくれたよな」
「うんっ」
「確か……大会前日に蛍が家に来てさ、そんで、ストラップくれたの」
「あっ……」
そう言われてハッとする。
そうだ。たしかにあの大会前日私は碧空くんの部屋に招かれて、それで例の猫の必勝ストラップを彼にあげたんだ。
試合に勝てますようにって願いを込めて。
この前それが、あのパスケースについているのを見た時はビックリしたけど、碧空くんはちゃんと覚えていてくれたんだね。