【完】もう一度、キミのとなりで。

「……覚えてたの?」


「うん、もちろん。“必勝”って書いてあってさ、そしたら俺らマジで決勝まで行って、優勝して。効果バツグンだったじゃん。あの時は嬉しかったな」


当時を振り返るように語る碧空くん。


あの日、本当に優勝できたときは私もビックリしたし、すごく嬉しかった。


それに、そのストラップをあげた日のことは、私もハッキリと覚えてるんだ。


初めて碧空くんの部屋にお邪魔したこと。初めて彼にプレゼントを渡したこと。そしてその時、この部屋で碧空くんと初めてキスをしたこと……。


そのあと二人ともすごく照れてしまって、しばらく何を話していいかわからなくなったんだっけ。


思い出すと懐かしい。そんなこともあったなぁって。


この部屋で、碧空くんと私はたくさんの時間を一緒に過ごしたんだ。


どれも忘れられない大切な思い出ばかり。


そんな思い出がいっぱいの部屋を、またこうして訪れることになるなんて思ってもみなかったな……。


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