【完】もう一度、キミのとなりで。
その時ちょうど男子の試合が始まるところだったらしく、加奈子ちゃんは急に私の腕をグイグイ引っ張って男子のコートへと連れて行った。
「蛍も見たいでしょ?ねっ?」
なんて、矢吹くんを推してくるのも相変わらずで。
「あ、うん……」
矢吹くんたち3組Aチームの対戦相手は、1組のAチーム。
そしてそれは、偶然にも碧空くんたちのチームだった。
「きゃーっ!またイケメンエース同士の対決じゃん!」
加奈子ちゃんは大いに盛り上がっているけれど、私は何とも言えない気持ちになる。
こうやって碧空くんの試合姿を見るのも今は辛いなぁ……。
ふと目をやると、碧空くんはクラスの友達と笑顔で話している。その姿は普通に元気そうで。
こうやっていつまでも落ち込んでいるのは私だけなのかもしれないとも思った。