【完】もう一度、キミのとなりで。
駅に着くとクレープ屋さんは案の定混んでいて、少し並ばないと中に入れなかった。
この店は持ち帰りもできるけれど、カフェになっているので、店内で飲食もできる。
20分ほど外で待って、ようやく席が空いたので、中に案内してもらえた。
それぞれ好きなクレープとドリンクを注文する。
出来立てのクレープはクリームがたっぷりで、甘くてとてもおいしかった。
二人でクレープをかじりながら他愛ない話をする。
「ところで蛍……」
だけど、半分ほど食べたところで、加奈子ちゃんが急に話題を変えた。
「最近ずっと元気なかったけど、何か悩んでない?」
聞かれてドキッとする。
やっぱり加奈子ちゃんは私のことを気にしてくれていたんだ。
でも、なんて答えよう。
「えっと……」
「あの、これは私の勘なんだけどさ、もしかして碧空くんが最近うちの教室に来なくなったことと関係あったりする?」