【完】もう一度、キミのとなりで。

そう問いかけられて、やっぱり彼女には全部お見通しだったんだと思って、ハッとした。


「そ、それは……っ」


「べつに、言いたくないなら無理に言わなくてもいいんだけどね。

ほら、今日蛍泣いてたからさ、私も気になって。

泣くほど悩んでるんだったら、相談に乗るよ?」


優しい彼女の言葉に涙が出てきそうになると同時に、矢吹くんに以前言われたことを思い出す。


『もっと周りを頼れよ』


そのとおりなのかもしれない、なんてふと思った。


私は今までちゃんと“友達”と呼べるような仲のいい友達が一人もいなかった。


だから、なかなか相談なんてできなかったし、人に甘えることができなかった。


自分をさらけ出すのが怖かった。


いつだって、嫌われたらどうしよう、離れていったらどうしようって怯えていたんだ。


でも、ある意味それで自分から壁を作っていた部分もあるのかもしれない。


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