【完】もう一度、キミのとなりで。
「あの、もうケガは、だいじょう…ぶ?」
「ん?ケガ?」
「ほら、この前の体育で、膝を……」
「えっ?」
だけど、言いかけたところで気が付く。
あれ?ちょっと待って。私、何聞いてるんだろう。
これじゃ、あの体育の時、碧空くんのことジロジロ見てたってことがバレちゃうよ。
なんで私がケガのこと知ってるんだって変に思うよね?
「え、えーと、あのっ……!」
急に頭の中が真っ白になって、しどろもどろになる。
どうしよう、どうしよう……。
すると、そんなふうに焦る私を見て、碧空くんは急にその場にピタリと立ちどまった。
そして何かひらめいたような顔をして。
「……もしかして。
やっぱり蛍だろ?あの絆創膏くれたの」
「……っ!」