【完】もう一度、キミのとなりで。
だけど、矢吹くんは呆れたように眉をひそめてそんなふうに言うので、私はますます自己嫌悪に陥ってシュンとしてしまった。
なんだか矢吹くんにはこういうダメなところを見られてばっかりだ。この前もそうだったし。
そりゃ彼だって呆れるよね。
「……で、本当は何頼むつもりだったの?」
だけど彼は、なぜか急にそんなことを聞いてきて。
「え、えっと……オム、ライス……」
私が小さな声でそう答えたら、「ふーん」なんて言いながら、財布の中から千円札を出して券売機に入れた。
そしてボタンを押して、出てきた食券を取り出すと、
「はい」
なぜか私に手渡してくる。
「……えっ?」