円舞曲はあなたの腕の中で~お嬢様、メイドになって舞踏会に潜入する~

「このところ新しい技術は、
目を見張るものがある。
技術の変化は目覚ましいよ。

だから、学ぶなら新しい技術だ。
作物の育て方も、
以前と比べ物にならないくらい、
様変わりしているからね」

「ご忠告ありがとうございます。
ちょっと読んでみようと
思っただけですから。お構いなく」

「そうだ。エリノア、
そんなに興味があるなら、
うちの蔵書の中から適当に
見繕って持ってきてあげよう」

「そんな。忙しんですし、結構です。
無理しないでください」

「無理なんかしてないさ。
これでも、
日々新しい情報に触れてるからね。

君の方こそ、難しい本を借りて、
意味が分かりませんでした
なんてことになったら、
恥ずかしいのか?」

「そんなことはありません」

「じゃあ、そうしよう」
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