零度の華 Ⅰ
「やっと見つけた」
偶然会っただけだろ
『里見忍。また、会いにくる。考えておけ』
あたしは出口へと向かうと、光華と向かい合わせとある
『そこをどけ。俺は帰りたい』
「どかねぇよ。俺はお前を牢屋にぶち込んでやるからな」
『親子だな。よく似てる』
「親父を覚えているのか?」
『勿論だ。楽しかったと伝えてくれ』
鷹見は普段見せない怒りを露わした
親父を馬鹿にされたことに怒ったか?
別に馬鹿にしたつもりじゃないけどな
「てめぇのその手に俺が錠をつけやるよ」
『面白い。次はお前と鬼ごっこか』
あたしは一歩一歩近づいていく