零度の華 Ⅰ
『あいつじゃなくて悪かったな』
そういうと愛川は一歩下がった
『同じ人間なのにすごい変わりようだ』
そういいながらソファーに座る
『何があったか知らねぇけど、この空気やめてくれねぇか?居心地が悪い』
「出ていけばいい」
『あたしはいいけど、愛川はどうするんだ?』
「ごめんね。ちょっと考え事してただけだから」
虎山が説明し、それから鮫島が口を開けることはなかった
そういえば鷹見がいないな
あたしがあげた上着やカードを調べているのだろう
そんなことより何をそんなに考えることがある?
あたしは深く息を吐くと声色を変えた