零度の華 Ⅰ
愛川もこの雰囲気では話しづらいらしい
「ここでいいよ。その話は俺も聞きたいし」
他の2人は耳を傾ける程度か
『分かった。昨日の質問に答えるね。あたし、施設暮らしだったんだ。良くしてもらったけど、嫌で夜に抜け出して散歩している時に彼と出会ったの』
彼氏となっている雲雀との作り話を聞かせる
『それで、あたしの育て親として引き取ってくれた。それから恋愛感情が働いて今にいたったの』
割といい嘘だと自身を褒める
「施設って......」
『察している通りだよ。あたし、捨てられた子供」
施設暮らしのことは言っても構わない
親がいるという嘘をついた後を考えるのが大変だから
「ごめん....」