俺を好きになってよ。
ちらりと麻衣子ちゃんの様子を伺うと、話に夢中なのか2人には気づいてなかった。
危ない、気づかれてたらりっちゃんやばいからな。
少し安心した。
けど、由貴にはあんな表情見せるんだな。
切なそうな…愛おしそうな表情。
ダメだ。俺嫉妬してるわ。
それから2人が戻ってきて少し話をしてから4人で教室に戻った。
戻る途中、廊下を歩いていた。
前には麻衣子ちゃんと由貴。
後ろには俺とりっちゃん。
隣にいるけど遠い存在。
決して届くはずのない俺の気持ち。
りっちゃんが好きなんだから。
『アンタなんか嫌いよ…っ!』
その時あの人の声が。
分かってる。
また…傷つけてしまいそうで。
でも…好きなんだ。
いい加減、気づいてよ…鈍感りっちゃんめ。