俺を好きになってよ。

午後の授業。
私は窓から視線を外しよっしーを見た。

ふふ、真面目に授業うけてると思ったら教科書立てて寝てる。

あれて、先生にバレないって凄いよな。

あの日から、あの食堂の日から応援するって言ったけど、よっしー進展あったのかな。

2人で遊べばいいのにな…。

それより…麻衣子はどうなんだろう。
話はいつもしているけど、恋愛話はあまりしてないからな…。

聞いてみるか!


そして、放課後。

麻衣子と帰ろうとしてたのに…。






「日高さん…」

「……」

げっ…御守先輩…。
そのまま気付かないふりで帰ろうとしたけど…

「日高さんー、来てくんない?」

…はい。
行きますよ。

逝きますよ…


「麻衣子…ごめんけど待っててくんない?」

「え、私も行く…!りっちゃんが心配…」

「大丈夫。…だから、待ってて?」


まだ麻衣子は納得がいかない様子だったけれど、今は行かなくちゃ。大丈夫。



…なんて、何が大丈夫だ。




本当は…麻衣子をいじめっ子から庇った時だって怖くて怖くて。

平然を保ってたけど内心逃げたかった。

でも何故だろう。
本当、自分でも思うけど、変なとこでプライド高いんだよね。




私は御守先輩の後ろを歩きながら思った。
…どこに行くの…?


連れてこられたのは薄暗く使われていない資料室だった。

なに、ここ…気味悪い…。

「あの、先輩…用件ってなんですか。…人待たせてるんですが」

一刻も早くこの暗い場所から去りたい。
でも私は部屋の奥まで来ちゃってるし、扉には御守先輩のとりまきが立っていて逃げ場がない。

窓から…って考えたけどここは三階にあってとてもじゃないけど無理だった。


「…あなた、暗い場所苦手なんだってね」

どこから聞いたんですか、もしかしてストーカーですか?
私の事好きなんですか!

って呑気な事考えてた時、

急に扉が開いた。


もしかして、助けが…!


「よぅ、奈那。その子が例の子か?」

「えぇ、蔵元」

"クラモト"そう呼ばれた男は私の方に近づくなり頬を触ってきた。

何この人…っ
目が…。もしかして、クスリやってるの…?

正気じゃないっ…!
気持ち悪いっ!

「っ、やめてっ!」

「蔵元。あとお願いね」


御守先輩はそう告げるととりまきと一緒に部屋を出ていった。


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