俺を好きになってよ。
(南side)
放課後、俺は先生に呼び出しをくらっていた。
ちょっと寝てただけじゃんー。
それに由貴も寝てたのにー。
寝方が悪かったのかな?
由貴を見習って今度からは教科書を立てよう。
なんて思いながら適当に先生の話聞いて、頷いて教室に戻った。
のはいいんだけど。
教室に戻ると麻衣子ちゃんが駆けつけてきた。
「佐野くん!…りっちゃん見てない…?」
「え?りっちゃん?」
2人、帰る約束してたんじゃ…。
二人で変えるから今日は俺と帰れないって言ってたのに。
「麻衣子ちゃん、心当たり…ある?」
「心当たりって……あ…」
何かを思い出したのかりっちゃんがいなくなるまでの話を聞いた。
クソッ…!
ここにもいねぇ!
"さっき、綺麗な先輩がりっちゃん呼んでどこかに行ったの"
麻衣子ちゃんが言っていた先輩は、あの人しかいない。
というかあの人しか関わらない。
どこにいるんだ…?
次々に教室を見ていく。
だけど見当たらない。
ふと窓に視線を向けると夕日が沈みかけている。
…まずいな…。
早く見つけなくちゃ。
「南!」
「…!由貴?」
次の教室を見に行こう。そう思って一歩踏み出した時、後ろから声がして振り返ると由貴がいた。
「闇雲に探していても無駄だ。手分けして探すぞ」
「お、おお…」
由貴もりっちゃんを見つけたい。そう思ったから来たんだと思った。
りっちゃん…
俺達は手分けして探し始めた。