24歳、恋愛処女
……はぁーっ。

ため息をついて視線を向けた携帯の画面には、いくつも真人さんからのメッセージ。
今朝、あれから確認した。

“大丈夫?”

“理央との話、どうなった?”

“やっぱり僕から話そうか?”

“彩夏、なにしてるの?
どこにいるの?”
 
時間が遅くなるにつれ、メッセージを送ってる間隔が短くなっている。
夜中を過ぎても明け方になっても送られていて、最後から二番目の時間は今朝の八時。

そして最後は。

“日曜、二十時。
七階和食”
 
それだけ。
私の返事も、わかりましたってだけだ。
それ以外になんて返していいのかわからないから。

「お待たせ」
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