24歳、恋愛処女
コンビニに寄って帰るという私に、自分も買いたいものがあるからと、松本課長も一緒に二階フロアに降りる。
飲み物を並んで選んでいると視線を感じて目を向けた。

「あ……」

自分の日頃の行いを呪いたくなった。
そこに立ってたのは真人さんだったから。

「なに?
理央だけじゃ飽きたらずさらに浮気?」

「ち、ちがっ。
松本課長はただの上司で」

「二村さん?
……ああ。
初めまして、上司の松本です」

慌ててる私に気付いて、松本課長も真人さんの方を向いた。

「いろいろあるみたいだし、口出しする気はないですけど、あまり二村さんを苛めないでやってくれますか。
大事な部下ですので。
……じゃ、二村さん、僕は」

「……お疲れさまでした」

ひらひらと手を振って去っていった松本課長は、楽しんでいるとしか思えない。
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