24歳、恋愛処女
「そうですね……」

荻原先生はそのあとも、にこにこと笑いながら私の話を聞いていた。
あの嘘笑顔は営業用なのかな。
こっちの方が断然いい。

「また今度、一緒に食事に行きませんか?」

帰り際。
そう提案される頃には完全に打ち解けていた。
だからまた、一緒に食事に行く約束をした。
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