24歳、恋愛処女
早速、柚胡椒を手に取ると、荻原さんはつけて食べた。

「あ、ほんとだ。
ぴりっとしておいしいですね」

「柚の香りがまたいいですよね」

「ええ」

おいしく食べていたんだけど、どうしても今朝のことがあたまから離れなくて箸が止まる。

「どうかしたんですか?」

急に箸を置いた私に、荻原さんが心配そうに聞いてきた。
こんなことを話すのはとても恥ずかしい、が。

「……ちょっと太ったみたいで」

そうなのだ。
今朝、いつものパンツ穿いたらウエストきつくて。
今日のことがあるから、緩めのに変えてきたけど。

「わからないですよ?」

「いや、もう、確実に。
仕事柄、食べることが多いから気をつけてはいるんですけど。
ここのところ、荻原さんとおいしいものばかり食べてるから」

最近、食べ過ぎだと思う。

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