空に咲く花とキミを
「華…」
直くんに改まって名前を呼ばれたのは、2人でよく行く焼肉屋さんで、直くんがビールのジョッキを半分空けた時だった。
「なに?」
少し緊張ぎみに返事をしたあたしは、ウーロン茶を一口飲み込んだ。
どうせ悪い話に決まってる。
「オレ実は、仕事が決まったんだ」
「え…」
それは、あたしの期待を良い意味で裏切る内容で、あたしは、今まさに口に放り込もうとしたカルビを落としそうになった。
「なんだよ、その反応は」
「あ、いや、ごめんっ!おめでとうっ!じゃあ今日はお祝いだね!」
「おう」
あたしと会っていない間、ちゃんと就活していてくれたんだ……良かった、うれしい。
直くんのこと、少し見直したかも。
「ねぇ、どんな仕事するの⁈」
「車の工場。期間工ってヤツだけどな。県内だけど少し遠くて寮生活になるから、あんまり会えないけど我慢しろよ」
直くんに改まって名前を呼ばれたのは、2人でよく行く焼肉屋さんで、直くんがビールのジョッキを半分空けた時だった。
「なに?」
少し緊張ぎみに返事をしたあたしは、ウーロン茶を一口飲み込んだ。
どうせ悪い話に決まってる。
「オレ実は、仕事が決まったんだ」
「え…」
それは、あたしの期待を良い意味で裏切る内容で、あたしは、今まさに口に放り込もうとしたカルビを落としそうになった。
「なんだよ、その反応は」
「あ、いや、ごめんっ!おめでとうっ!じゃあ今日はお祝いだね!」
「おう」
あたしと会っていない間、ちゃんと就活していてくれたんだ……良かった、うれしい。
直くんのこと、少し見直したかも。
「ねぇ、どんな仕事するの⁈」
「車の工場。期間工ってヤツだけどな。県内だけど少し遠くて寮生活になるから、あんまり会えないけど我慢しろよ」